女は三界に家なし

2017年08月01日 10:34

学生時代の、哲学の授業で、「女は三界に家なし・定まらす゛」との、講義を受けました。

それから、この「女は三界に家なし」のフレーズを、忘れることは、なかった。

ものの本には、この意味を女は三従といって、幼い時は親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従わなければならないとされるから、一生の間、広い世界のどこにも安住の場所がない。女に定まる家なしと、説明しているものがあった。また、女の三界とは過去・現在・未来の三世のこととも説明があった。男だって親に従い、嫁に従い、子供に従う男が沢山います。

でも本来の意味の「三界・さんがい」は、仏教用語で、欲界・色界・無色界をいい、すなわち全世界のことをいいます。「色」が気になって、覚えていたのかも、しれません。「色男」、「英雄色を好む、豪傑酒を好む」とか言うので私の事のようで。
欲界とは、「欲のある者が住む世界」、色界とは、「肉体と精神は存在するが、欲の無くなった世界」、無色界とは、「欲も精神も消滅した世界」で、精神世界を意味する。
つまり三界とは、地獄から有頂天までの世界のことで、「三界に家なし」とは、地獄から有頂天まで安泰に住むことができる世界はないという意味です。

「欲」では、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一節に「丈夫ナカラダヲモチ、慾(よく)ハナク、決シテ瞋(いか)ラズ、イツモシズカニワラッテヰル」とあるが、実践したいものです。

家無き子の、私も「無色界」の欲も精神も消滅した世界に生きるのは、まだ早いですかね。

私も来年は人生初めて七十歳の古希を迎えることとなるので、論語の「七十にして心の欲(ほつ)する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」と「三従」ではないが「従心」の歳となるのかな。

先日7月30日に、様似高校の同窓会があり、出席しましたが、皆70歳となりどんな人生を生きてきたことか? 様似高校は、廃校となり、 同期卒業生158名のうち、死亡15名、行方不明19名の名簿をいただき、「人生 色・色」です。
私も気力・体力・知力はあるが、欲と色だけは確実に亡くなりつつあります。

平成29年7月31日
小関勝紀
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