履(は)かない人生

2017年03月30日 17:37

 数年前、アメリカの観光に行ったとき、サンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジ(金門橋)の橋から、
身投げする人は、必ず靴を脱いで、きちんと揃えて身投げするのはなぜか?と日本人の知人から洒落の質問があった。
履かない(はかない)人生だったからと回答したことがありましたが正解でした。

 不忍池の回りをウォーキング中、2月中旬の朝7時頃、裸足で靴を履いていないホームレスの人が、
毛布に包まっていた。この寒さに気の毒に思い、自分の部屋引き返し、
靴、靴下、タオル、カステラを持って、使ってくださいと、手渡した。
手を合わせてお礼を言われたので、なんとなくホットした。 足だけに満足しました。

 当日その後、国立科学博物館で、世界遺産であるラスコーLascaux(ラスコー)洞窟絵画展を開催しており、
クロマニヨン人が残した洞窟壁画を見学した。裸足の人と会ったので、展示物の蝋人間のクロマニヨン人の足元を見たら、
足を動物の皮を紐で結んで靴替わりとしていた。象、ライオンでも足に棘(とげ)が刺さると、暴れ狂うほど痛いものです。
心に棘が刺さると、もっと痛い。

 フランスのLascaux(ラスコー)洞窟壁画の時代は、二万年の旧石器時代で、陸地が氷で覆われるところも多く、
今よりかなり寒く、日本の北海道などの島々は大陸とつながっていたという時代です。
子供の頃、寒さで手・足が冷たくなっていきなり温めると痛痒くなったことを思い出します。

 クロマニヨン人のアルタミラ洞窟と北スペインの洞窟壁画は、1万4500年前のものですが、
洞窟壁画は動物を躍動的に描いております。

 この時代、移動しながらの狩猟生活ですから、マンモス、バッファロー、熊、馬、鹿等の動物を捕らえるということは、
鉄砲のない時代、石器の斧、鏃(やじり)、落とし穴だけでは、獲物を捕らえることは命がけです。

 壁画に動物の絵を描いたのは、この獲物を捕らえられると暗示(シャマンニズム)をかけて、
向かって行ったものと考えられています。捕らえた獲物も、捌(さば)くのも大変な作業です。

 素手で獲物をハンドアックスで捕らえる、捕らえた獲物を捌くことは大変で石器の道具を使用しますが、
遠心力を使います。

 例えば、斧であれば、石器に撓(し)なる柄を結び、槍は弓のように撓る道具を発明していきます。
撓るということは、振る長さ、力具合で力が何倍にもなり伝わります。

 学生時代のゼミの研修として昭和43年-44年と、長野県北相木村の縄文時代の栃原遺跡の、
岩陰洞窟の発掘をしました。洞窟は、狩猟生活をしている縄文人が、移動しながらたき火をして、
獲物をたき火で焼いて食したので、獲物の骨、石器、鏃が発掘されました。

 また、日本のこの縄文時代、青森県の三内丸山遺跡の時代は、どんぐり、栗の実が主食ですが、
生は渋いが、たき火で、茹でると甘くなります。

 かなりのグルメで、海の幸、山の幸を食していたことが、判明しています。
どんぐりを飼育しているイノシシ・鹿にあたえると脂がのってうまいジビエとしていい肉になります。
ジャワ原人、北京原人、ネアンデルターズ人、クロマニヨン人・・・・新人類と繋がります。

 石器の使用のように遠心力の力を借り、求心力の力を養って人をひきつけ、満足できる人生を送りましょう。
我々高齢人よ。

 平成29年3月31日
  小関勝紀
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