経済小説

2015年11月30日 17:16

 11月7日土曜日に、同窓会があり、出席した際、講演があり、「経済小説」という題目でした。
その中で、いかに経済小説が多いかと思い直しました。
近年であれば、「下町ロケット」、「ハゲタカ」、「半沢直樹」等題材に事欠かない。

 山崎豊子の「不毛地帯」では、伊藤忠商事を舞台とした、主人公瀬島龍三(モデルは壱岐正)、
獅子文六の「大番」では、相場師の主人公赤羽丑之助(モデル佐藤和三郎)、
清水一行の「小説兜町」では、株屋の主人公山鹿悌司(モデル斎藤博司)、
司馬遼太郎の北海の快男児の主人公の高田屋嘉兵衛の生涯を描いた「菜の花の沖」等多数あります。

 NHKのドラマでは、「経世済民の男」として、日本のケインズと呼ばれた高橋是清、
阪急電鉄・宝塚歌劇の創設者の小林一三、
電力の鬼と呼ばれた松永安左ェ門と経済ドラマに取り上げるくらい面白い。

 明治・大正・昭和の激動の時代、国民生活は大きく変化し、
「経済大国」と呼ばれるまでになった礎を作った経済人はまだ沢山います。

 経済という言葉は、近世以前の日本では、「経国」、「済民」などがそれぞれ別個に用いたようであるが、
近世江戸時代になると一つにまとめた「経世済民」が用いられるようになったとのこと。

 福沢諭吉の「西洋事情」の著書で、「Economy」を経済という訳語が次第に普及することになり、現在に至っている。
Economyの意味に、倹約するという意味もあり、エコノミイがエコという言葉を使っています。

 「経世済民」とは、中国の古典に登場する語で、「世を経(おさ)め、民を済(すく)う」の意です。經世濟民が經濟となった。
現在、NHK朝ドラの「あさが来た」も、貨幣経済の近代日本を目指した明治の経済小説・ドラマかもしれません。

 大河ドラマの「花燃る」でも、生糸の輸出がテーマとなっていますが、
生糸の輸出で外貨を稼いで資本主義経済の確立をして、
日露戦争から始まる「富国強兵」と世界大戦に向かって行った皮肉もあります。

 戦後は、三白経済といって、「白」が経済復興したといわれています。
一つ目の白は、セメントによる建設業、
二つ目の白は、紙パルプによる出版マスコミ業、
三つ目の白は、白砂糖による食品業の変化です。

 でも「黒」の石炭は、動力源としての火力発電所、蒸気機関車、蒸気船等の燃料として、
鉄を作るためには、溶鉱炉には、大量の石炭が必要であります。
  
 鉄は、鉄道といわれるように、レールが流通・交通機関も変えたのです。
「鉄は国家」と軍需産業が戦争へ向ったのではないでしょうか。
戦争という同じ「轍(てつ)を踏む」ことのないようにしたいものです。

 エネルギーが石炭から石油の変換で、石油確保が世界大戦突入となったと言われている。
石油は大事なエネルギーでありますが、「油断」したり「油・あぶら」を売ったりせず働きましょう。

 白黒つけられないくらい、白も黒も大事な経済復興の要素だったのです。
 
 平成27年11月30日
  小関勝紀
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