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鱈(たら)、鰊(にしん)、鮭(さゃけ)、鰰(はたはた)、柳葉魚(ししゃも)、𩸽(ほっけ)

2015年02月27日 13:42

 いま、NHK朝ドラで、ニッカウイスキーの創業者竹鶴政孝の実話がドラマとして放映されていますが、
その中に、北海道・余市のにしん御殿がでてきました。

 この余市がウィスキー生産に適しているのは、アイルランドの似た気候風土もあるが、ピートという泥炭地があり、
このピートは乾燥して、ゆっくり燃やし醸造の際に使用します。

 タイトルの魚は、すべて北海道の特産で干物では美味しい魚ですが、秋刀魚(さんま)等まだたくさんありますが、
漢字の復習です。

 鰊が大豊漁で、「ソーラン節」「江差追分」「石狩挽歌」と歌・民謡もありますが、いつの日か突然不漁となったのです。
明治の勃興期の日本は、生糸輸出から近代化への道を走り出し、日清、日露戦争を戦い抜く戦費を生糸が稼いだが、
蚕が食べる桑の木に肥料として、またニシン油から石鹸、グリセリン、火薬の材料として、
明治を支えたくれたのが鰊なのです。

 以前、イギリスに行ったとき、料理で鰊のフライが一番美味しかったことを思い出しました。
ヨーロッパの大西洋では、昔は鱈、鰊は結構漁獲があり、突然獲れなくなる、回遊魚であるようです。
産卵の時期に「群来(くき)」るという、現象で海岸線が雄の精液で白くなる。

 鰰、鰊は、海岸線の海藻に卵を産み付けるが時化のため沿岸に打ち寄せられた卵を鰰は、「ブリッコ」、
鰊は「寄子」という。

 鮭、柳葉魚は生まれた河川に産卵のために、鮭は四年後、柳葉魚は二年後に遡上します。
鮭は、日ソ漁業交渉で、戦後しばらくオホーツク海のカムチャツカ半島あたりで、漁獲できたが、

 現在は一切獲ることが出来なくなり、北海道の漁業者は四年後生まれた川に遡上する鮭鱒の孵化事業を
積極的に行い、日本近海の定置網で漁獲しています。

 北前船は、鮭、鱈、鰊、𩸽の干物・塩漬け等の保存したものを日本海の港を舞台に、流通させたのです。
だから、京都のにしんそば、福岡の明太子が名物となっているのです。

 また、オランダは、アイルランドで漁獲した鰊、鱈を干物・塩漬け等の保存にして船に積み、
世界中の航行の食料としたとのことです。

 昨年10月に、鰯(いわし)が、北海道・浦河町の港に大量に打ち上げられたニュースがありましたが、
今、鰯、鯵(あじ)、秋刀魚(さんま)は不漁という現象があります。海流・気候の変化とかいわれますが、
結局は、乱獲と思われます。

 鱈腹(たらふく)食う、出鱈目(デタラメ)、タラバガニは鱈の漁場で獲れるからの命名で、鱈から出た言葉です。
なにか、タラタラとハタハタ迷惑な話になりました。

この頃、私の一番好きな食べ物は、北海道・虎杖浜で獲れた鱈子で、食べる御粥と鰰のさんぺ汁です。

 平成27年2月28日
  小関勝紀
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