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ビットコインは良貨・御足か

2014年04月30日 15:28

 貨幣経済が急速に発達した江戸時代の頃から、お金を「お足」と言われています。
御足は喜んで「行ってきます」と、いい気持ちで「有難うございます」と喜んで使うと、
皆に行き渡り、自由自在に世の中を動き回る旅ガラスです。「金は天下の回り物」です。

 「金のなる木」という植物がありますが、2mくらいの高さに成長し、白い花を咲かせていたが、
この花が咲き始めてから、お金に困らなくなったと言っていた人がいたが、現世利益に頼っていいものか。

 スーダラ節に、「金のなる木があるじゃなし」という歌詞があったことを、思い出す。
ビットコインという、ウェブ上の仮想通貨であるが、このビットコインを取り扱っていた、マウントコックスが、
東京地裁に民事再生法の適用申請し、破綻においこまれたというニュースを見ました。

 でも、申請は却下されました。すべてが仮想に思える。
「悪貨は良貨を駆逐する」というもことわざがありますが、質の悪い人間が蔓延って、
優れた人間が姿を消すということですが、別の言い方では、悪が栄えて善が滅びるという意味でもある。

 トーマス・グレシャムが、1560年にエリザベス一世に対し
「イギリスの良貨が外国に流出する原因は貨幣改悪のためである」と進言した故事に由来したことから、
「グレシャムの法則」という。

 「貨幣の物神性」ということは、マルクスが「資本論」のなかで、物神性とは、人間のつくだした神の像が、
かえって人間をひざまずかせるように、人間から独立して人間を支配するようになっている。
人間が金のためなら、何でもするとなってはいけない。

 現在は、電子マネー、おさいふ携帯、クレジットカードと貨幣という現物での交換なくても、
貨幣としての役割をもっている。本来は昔、物々交換で社会が成り立っていたが、
貨幣で物を買うことができることに、ますますこの「貨幣の物神性」を感じてならない。

 株、先物の取引、ファンドはマネーゲームでしかない。
マネーロンダリングで、銀行での取り扱いも手間がかかるようになった。
中国は、金銭を無上のものとして崇拝する、拝金・成金思想がある。

 不忍池・弁天島にある弁才天の掲示板にあったことばに、
「足るを知る者は富者」「欲に迷う者は貧者」とあったが、肝に銘じる。

 「地獄の沙汰も金次第」というが、六文銭があれば、閻魔大王は地獄へ導かないとのことですが、
生前善行を積み重ねていれば、天国に行けるのではないか。

 命も金で買える時代となっている。金を持って死ねないし、日本は金銭納付が原則ですが、
相続税を考えると生前使い果たしたいものです。

 「金には色がついてない」が、行き先わからない旅ガラスです。一円を無駄にする者は一円に泣くこととなります。
銭ゲバという漫画もあったことを、思い出す。

平成26年4月30日
 小関勝紀
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