骨まで愛して

2013年07月31日 10:53

 「白菊会」という組織があることを、ご存知ですか。
先日、6月9日に、「井尻恵美子さんを偲ぶ会」があり、出席しました。
95歳で他界しましたが、この「白菊会」に献体したのです。

 「白菊会」とは、医学および歯学の発展のため、
死後に自分の肉体(遺体)を解剖学の実習用材料となる事を約し、
遺族が故人の意思に沿って医学部・歯学部の解剖学教室などに提供する組織です。

 井尻恵美子さんは、私のゼミの恩師である、井尻正二さんの奥様ですが、井尻正二さんも、献体して、
現在鶴見大学で全身骸骨となって、標本として、医学の学習のため、貢献しております。
奥様の恵美子さんも、献体して、骸骨として標本となるとのことです。

 お二人の解剖を執刀した、先生の話では、脳の重さは、奥様の恵美子さんの方が重かったとのことでした。
生前から、奥様に頭が上がらないのは「脳」重さにあったと、ジョークを言っておりました。
井尻正二さんの事は、以前「小樽の人」という題のブログにあります。

 御夫婦は、骸骨となっても、一緒に居られるとは、まさに「骨まで愛して」です。
井尻さん宅には、学生、社会人となっても伺って、酒を頂ました。

 恵美子さんは、学生時代から、会計事務所に勤務していたので、私には特別気に掛けていただき、
国家試験の結果はどうでしたかと、お正月に伺うと聞かれたものですが、
なかなか合格と報告できなく、やきもきさせたものでした。

 国家試験の税理士試験は、年一回の8月の第一月曜日から、三日間あり、
その年の12月のクリスマス前くらいに発表があります。クリスマス、お正月を気分よく迎えられるか、
その合否に係っておりました。

 「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」「人は一代、名は末代」といわれますが、
献体できない私の場合、せめて名は残したいものですが、生き恥だけは確実に残せます。
時代劇の文句に「死して屍拾うものなし」とナレーションがありましたが、私の屍は拾ってください。

 終活として、献体も、臓器提供も、「自分の命は自分で決める」
という判断をしなければならない、年齢にきたことだけは、確実です。

平成25年7月31日
 小関勝紀
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