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アイヌ文化

2022年08月29日 17:55

先日8月初旬に北海道白老町にある、ウポポイの国立アイヌ民族博物館に
行ってきました。
以前にも、漫画の「ゴールデンカムイ」の講演会を聞く機会があり、
アイヌ文化・習慣には興味を深めました。

以前から、道産子である私は三省堂発行の「萱野 茂のアイヌ語辞典」萱野茂著を
購入していたくらい、アイヌ語・文化には興味がありました。
北海道の地名は松浦武四郎(1818生から明治21年1888年2月10日死亡)が
アイヌ語を漢字にあてはめたものである。
この「萱野茂のアイヌ語辞典」の値段が10,000円+税となっているので、
平成元年以後に購入したものとおもわれますが、余程興味なければ、
入手していないと思います。

今回もウポポイの売店でアイヌ語トランプを購入したので、一枚一枚手に取って
見ると改めて言葉を思い出しました。
今でも、北海道を歩くとカタカナの川があるのは、漢字に当てはめてない、
アイヌ語のままの地名であります。
明治時代にドイツから招聘された、ドイツ人医師のエルヴィンクオン・ベルツ
(1849-1913年)は、北海道のアイヌと沖縄の人々に同じ身体的特徴を見て取り、
アイヌ・沖縄同系説として指摘した。
さらに人類学者の埴原和郎(はにわはらかずろう)(1927-2004年)も1991年
二重構造説を提唱した。
本州などでは、弥生時代以後に中国や朝鮮半島からの渡来人(とらいじん)と
先住民の縄文人が混血したが、蝦夷アイヌと沖縄の人々は島国でもあり、
本土とあまり交流がなかったために混血が少なく縄文人の系統が残ったと説いた。
その後、ゲノム解析によって「日本列島人類集団遺伝学コンソーシアム」の
研究グループは日本列島人(アイヌ人、琉球人、本土人としている)の詳細な
ゲノム解析を行った結果、地理的に離れているアイヌ人と琉球人が遺伝的には
もっとも近縁であることがわかった。
歌謡曲での歌詞にアイヌ語があるうち、「黒百合の歌」では歌 織井茂子、
作詞 菊田一夫、作曲 古関裕而 ~この花ニシパにあげようか あたしは
ニシパが大好きさ、また「イヨマンテの夜」では歌 伊藤久男、作詞 菊田一夫、
作曲 古関裕而  ~踊ろうメノコよ、また「知床旅情」では ~岩陰によれば
ピリカが笑う とある歌詞のニシパとは青年、イオマンテとはアイヌの儀礼・熊祭り、
メノコとは娘、ピリカとは美しい娘という意味です。
ついでに、アペとは火、ウタリとは仲間、カムイとは神、コタンとは村、シャモとは
和人、ルイペとはルイベ、ラッコとはラッコ、コンプとは昆布、コマイとはコマイ、
スサムとはシシャモ、ハシカプとはハスカップ、チポロとはイクラ、チセとは家、
ポロとは大きい、ポンとは小さい、ナイとは沢、ヌプリとは山、ペツとは川、
ピラとは崖、シリとは島・峰、ワッカとは水です。
アイヌ語が語源となっている地名には、川を意味する「ベツ・別」、「ナイ・内」、
「ピラは平」を充てたものとして、登別、門別、紋別、稚内、静内、平取等あります。
札幌はサツ・ポロ・ベツー乾く・大きい・川、小樽はオタ・ル・ナイー砂・融ける・川、
知床はシリ・エト・クー地面の・出っ張った・先端、富良野はフラ・ヌ・イー臭気・
持つ・ものと色々ありますが、山、川、平、尻、等と当てはめた地名からなっています。

アイヌ民族には、言葉はあるが、文字がないと言われていますが、文化を伝える手段が
言葉だけで伝承されてきたのでしょうか。

北海道日高には、シャクシャインの戦いという実話があり、1669年寛文の時代に
あった戦いですが、アイヌの首長シャクシャインを中心として起きた蜂起で、
アイヌ2部族の抗争から、松前藩(反松前・反和人)への大規模な蜂起に
発展した戦いで「寛文蝦夷蜂起」と呼ばれている。
江戸時代に蝦夷地で、おそらくアイヌ民族と接触したであろう測量家、
探検家の伊能忠敬、松浦武四郎、近藤重蔵、間宮林蔵、平山行蔵、
高田屋嘉兵衛らは、どのようにアイヌ文化を感じた事でしょうか。
知里真志保、知里幸恵、金田一京助らの詩人、研究家もいます。
今年、購入したサラブレッド(父アメリカンペイトリオット、母ジオパーククィーン)
の子(牝馬)の名前は、ジオパークメノコか、ジオパークピリカ、にする予定です。
もし、牡馬を入手できたら、ジオパークニシパか、ジオパークカムイにする予定です。

今の私は、全巻購入した漫画「ゴールデンカムイ」を改めて購読してアイヌ文化、
風習、冒険、歴史、狩猟を学びたいと考えている。
馬名は、「ゴールデンカムイ」のアイヌの少女の名前から、ジオパークアシリパも
いいかなと思っていたら、既に「アシリパ」が現役の馬名で存在していました。

令和4年8月31日
                                         小関勝紀

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