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「論語と算盤」

2021年01月29日 10:05

2021年NHKの大河ドラマは、「青天を衝け」となり、日本資本主義の
父といわれる、渋沢栄一が主人公である。
渋沢栄一は明治時代に「論語と算盤」と説いているが、企業の利益
追求、企業の社会的責任と現代では当たり前ですが、明治時代だ
からこそ先見の明があったという事です。

私は昭和45年大阪万博があった21歳の年に会計事務所に新卒で
就職したとき、会計事務所に雲州算盤を売りに来た商人から枠が
黒檀で、珠が柘植(つげ)で手作りの算盤を、35,000円で月賦の5,000円の
7回払いで購入した事を思い出しました。
当時の会計事務所は、丁稚奉公・滅私奉公での就職した会計事務
所の初任給は28,000円という時代ですから、本人にはこの算盤がど
れくらい高額なものかお分かりになるのではないでしょうか。

さらに、笑い話ですが、算盤がよくできず、簿記がよく理解していない
時の算盤の購入でした。私の葬式の時には、棺桶にこの算盤を入れ
てくれと周りには冗談を言っていますが、算盤の購入が職業会計人の
原点です。
黒檀といえば、注文しておいた父の位牌が完成して届きましたが、こ
の材質がまた黒檀の会津の漆塗りで、法名の「敬保居士・けいほうこ
じ」と彫られていますが、令和3年1月23日の四十九日法要に入魂して
もらいました。
いまでも、紫檀、黒檀の位牌、仏壇は大変高額なものです。
この黒檀の枠で出来た身分不相当な立派な算盤・「敬保居士」と彫ら
れた位牌を入手したのです。
今のNHKの大河ドラマ「麒麟が来る」のなかで、知らなかったことでし
たが、蘭奢待(らんじゃたい)がドラマのなかで出てきましたが、織田信
長公が室町時代・幕府の足利義満、義政、義教の権力者がこぞって
権力・権威の象徴として天下人達のあこがれとなったこの蘭奢待を
信長も欲しがるという筋書きで謁見する場面でした。
蘭奢待とは、1mくらいの長さの香木で心地良い芳香を持つ木片で伽羅、
白檀と比較され紅沈香と並び権力者にとって非常に重宝されたものと
されていたとの事です。
この蘭奢待は、「正倉院」に現在も保管されていますが、切り取った跡が
ありますが、削ったのは足利義政、織田信長、明治天皇の三人とされ、
付箋がついて目印にしているそうです。
天武天皇が良い香りを意味する言葉をもじった物と考えられているが
「東大寺」の別名とされ、蘭の東、奢の大、待の寺ともじったとされている。
この一月は奈良「東大寺」二月堂の舞台から激しく舞い散る火の粉の
修二会(お水取り)、奈良若草山山焼きの火の粉の夜景はまだ観たことが
ないので、是非奈良の都に行きたいと思っております。

論語はいまだに「論語読みの論語知らず」、仕事は「そろばん勘定」抜き
で引き受けております。
誘惑の火の粉は振り払っておりますので、火遊びもしていません。

令和3年1月31日
小関勝紀
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