12月のコラム:様似町はジオパーク(後記1)

2010年12月01日 10:00

平成22年11月7日日曜日上野精養軒において、
私の出身地の関東在住の親睦会である
、東京様似会の定期総会が開催されました。

様似町(さまにちょう・北海道・日高)には、「アポイ岳」という、
橄欖岩(かんらんがん・後記2)が埋設、露出している、
高山植物で、有名な山「花の百名山のひとつ」があります。
標高810・23мですが、海岸からの登山なので、一寸きついかもしれません。

様似町民・偽観光大使の私が、様似町を表現するとしたら、
「山紫水明、波高し」と言っています。
開会の挨拶で、私は、必ず「生まれてよかった様似町」
「育ってよかった様似町」「会えてよかった様似町」と言いますが、
この頃は「生きていてよかった様似町」言います。

このアポイ岳が、ユネスコ支援の「世界ジオパークネットワーク」に
加盟を認められています。日本では、現在、他に洞爺湖有珠山、
糸魚川、恐竜渓谷ふくい勝山、南アルプス、隠岐、山陰海岸、
島原半島、阿蘇、天草御所浦の11カ所の日本ジオパークが誕生しています。
そのうち一つの糸魚川-静岡構造線は、
大地溝帯「フォツサマグマ・後記3」と言って、
ユーラシアプレートと北米プレートの衝突の境界ですが、
フィリピン海プレートから押し上げられたものです。

ここから、私事ですが、大学のゼミは井尻正二(小樽出身の道産子・理学博士)さんの
「地学ゼミ」に在籍しておりましたが、縄文時代の遺跡、
ナウマン象の発掘で、地質学、古生物学、考古学を学ぶこととなりますが、
このようなジオパークになるような、町に育ったから、
抵抗なく「地学ゼミ」に在籍したのかもしれません。

アポイ岳、低標高ながら貴重な高山植物が生育しており、
その群落は国の特別天然記念物に指定されています。

かんらん岩の事を書いている矢先に、宇宙の謎に迫るための
七年間にわたる長い旅でトラブルに見舞われながら帰還した「はやぶさ」が
「イトカワ」で採取した微粒子のなかに、このかんらん岩が含まれていたのである。
驚きであります。

「イトカワ」が存在するということは、かんらん岩は、月にも存在していることとなる。
「黒いダイヤ」は石炭、「赤いダイヤ」は小豆、「黄色いダイヤ」は数の子、
「白いダイヤ」はニンニクと言われていますから、かんらん岩は「緑のダイヤ」と言いましょうか。



※後記1
ジオパークとは、地球や大地をあらわすジオ(Geo)と公園を意味するパーク(Park)をあわせた造語です。地形学的、地質学的に重要で保全する価値のある地質遺産なのです。

※後記2
かんらん岩とは、日高山脈の形成となった、約1,300万年前に二つの大陸プレートが衝突したことによって生まれ、地殻5-10㎞の、深くある上部マントルが地上に押し上げられた、岩石です。

※後記3
大地溝帯「フォツサマグマ」とは、ナウマン象の命名・発見者のナウマンと同一人が、発見・命名者です。


平成22年11月30日
小関勝紀

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