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平家物語  紅白合戦

2022年11月29日 15:28

知人から、ラインで薩摩琵琶を習っていると、平家物語をベンベンと
演奏しながら朗読したものの映像を送られてきた。
祇園精舎の鐘の「音」と思っていたら、祇園精舎の鐘の「声」と改めて
勘違いしている事に気が付いた。
平家物語の文章を調べて読み直した。

祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声。
諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり。
沙羅双樹(しゃらそうじゅう)の花の色。
盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらはす。
おごれる人も久しからず。
ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ。
ひとえに風の前の塵(ちり)に同じ。

平家物語は、12巻本からなる長編であるが、琵琶法師により全国
行脚して広めたものです。
琵琶は、現在日本には次の
薩摩琵琶、筑前琵琶、平家琵琶、盲僧琵琶、雅楽琵琶
の五種類がある事も知りました。

平家物語には一ノ谷の戦い、壇ノ浦の戦い、屋島の戦い、三草山
の戦いが編集されている。

源平合戦では、旗印として平家は赤、源家は白であったが、この
旗印が現在は紅白戦となっているとの事です。
敗戦した平家が白旗でなく、赤旗でした。
赤は赤字、赤貧(せきひん)と縁起が悪いと赤白合戦でなく、紅白
合戦と言っているとの事です。

沙羅双樹は、別名ヒメシャラ・夏椿と言われるが、我が家の庭に
この樹木があり、毎年楽しみにしています。
椿の花は、ポトンと落ちることから、平家の滅亡に例えていると
言われ、また武士、サラリーマンは首を切られると言われ事から
サラリーマンには縁起が悪いと植栽しないものとも言われている。

15歳の平敦盛の首を落とした、熊谷四郎時実は後悔して出家した
といわれている。

「驕(おご)る平家は久しからず」、「平家でなければ人にあらず」と
いって、権力、武力、財力を握った平家でさえいつかは滅びると
いう事のたとえです。

祇園とは、中インドにあった祇樹給孤独国(ぎじゅぎっこどくあん)の
略で、祇樹は祇陀太子(ぎだたいし)が施行した樹園の意味です。

京都の先斗町の祇園は、芸者さんのいるところではあが、深い意味
のある地名です。

今放映の「鎌倉殿の13人」は、源家が源平合戦に勝利していなけれ
ば、ドラマとして存在しなかった事になります。
屋島の戦では、馬上から那須与一が弓矢で撃った船の扇の的には、
天皇家の赤白の日の丸であった。
日の丸の旗は、日章旗として日本の国旗であるが、聖徳太子が遣
隋使に託した文書いらい、自国を日出ずる国として、赤い日の丸は
日の出の太陽を象徴するものといわれる。

日本とは、日の本として、日は日輪、本は阿弥陀として日本国という
事となりました。

今、サッカーW杯がカタール・ドーハで開催されていますが、サムラ
イ日の丸日本がドイツに勝利して、日本中が歓喜に湧いていますが、
この勝利は「親方日の丸」でなく、自力での勝利です。
ドイツに勝った驕(おご)る日本は、「コスタリア」に負けた。

聖徳太子は神の国として男と女が包まれる、赤白和合(びゃくしゃく
わごう)という考えから、白は男の精子と骨、赤は女の卵子と肉を表
し、神の国として男に女が包まれていると表現されているとする。
女の赤渧(しゃくたい)は、乳は血であるが血は赤いが乳は白く、血
は白い骨・脊髄で造られ、男の白渧(びゃくたい)は、精子は血であ
るが血は赤いが精子は白く、子孫繫栄を表現していると聞いた事が
あります。

仏教での「阿吽(あうん」の呼吸とは、阿は吐く息、吽は吸う息で、阿
は男、吽は女です。
また仏教では、女は胎蔵界で物質に支配され内宮を形成、男は金
剛界で精神に支配され外宮を形成するものとされている。
相撲の行事さんは、短刀を腰につけているのは、仏法・神事に則り
浄土の白か、地獄の黒か、勝ち負けの軍配を誤ると切腹しなけれ
ばならないくらいの重圧で裁いているのです。

ロシアも早く白旗を上げて、白黒つけてもらいたいものです。

今回は面白勝(おもしろか)ったですか?

令和4年11月30日
小関勝紀
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