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菩提

2020年02月28日 09:48

ラジオのNHKの深夜番組にある「ラジオ深夜便」を聞いていたら、
シューべルトの「菩提樹」という曲が流れました。
日本語とドイツ語の歌詞でそれぞれ曲が流れました。
私はドイツ語で歌える曲は、シューベルトの「野ばら」だけです。
ドイツ語では菩提樹は、「Der Lindenbaum」で、野ばらは
「Heidenroslein」という曲です。
特に野ばらは、歌詞があのゲーテ、作曲がシューベルトという曲
ですが、日本語の訳詩は原文に忠実ですが、菩提樹は作曲が
シューベルト、ミュラーの「冬の旅」の詩集訳詞は原文とかけ離れ
ているような気がしてならない。
作曲は「菩提樹」も「野ばら」もシューベルトで「野ばら」で思い出
した事ですが皆さんが、子供時代に唱歌として歌った「野ばら」の
歌詞は下記のごとくです

童は見たり 野なかの薔薇
清らに咲ける その色愛(め)でつ
飽かずながむ
紅(くれない)におう 野なかの薔薇
手折(たお)りて往(ゆ)かん 野なかの薔薇
ゲーテの原文と日本語の直訳は下記の如くで
Sah ein knab ein Roslein stehn ある男の子が1本の小さなバラを見つけました
Roslein auf der Heiden     荒野の上の小さなバラを
War so jung und morgenschon  とても若々しく、朝のように美しいものでした
Lief er schnell , es nah zu sehn  彼はいそいで走って、それを近くで見ようとしました
Sah ‘s mit vielen Freuden    大喜びでそれを見ました
Roslein Roslein Roslein rot   小さなバラよ 小さなバラよ 赤い小さなバラよ
Roslein auf der Heiden     荒野の小さなバラよ

学生時代に今は亡き友人の本立てにゲーテの
「Die Leiden des jungen Werthers」=「若きウェルテルの悩み」
という本があり、第二外国語はドイツ語を履修しているのかと、
たずねたらこの本は英語と思い購入したというから、それでは、
英語も理解していない、「若き飢えてる悩みを持つ学生」だよ
と大笑いしたことを思い出します。

また、NHKの別のテレビ旅番組で、ドイツのワイマール市を散策
するシーンで紹介され、ここがゲーテの生家と紹介されていまし
たが、ワイマール憲章のワイマール市と知りビックリでした。
ワイマール市といえば、ヒットラーの国民党が独裁体制に進んだ
地でもあります。

菩提とは、サンスクリット語の音写であり、仏の正覚の智、仏の
悟りの境地、極楽往生して成仏すること、悟りの智慧などを意味
する仏教用語です。

私はお釈迦様がこの菩提樹の木の下で悟りを開いたといわれる
が、この菩提樹の材質の数珠玉からなる、数珠をもっています。
その悟りを開いた衰弱した体の時、乳がゆをさしだした娘の名が
スジャータと言って、コヒーに入れるミルクの名前になってます。
菩提寺とは、この「菩提」から使われているのですが、私には
「煩悩」ばかりです。

青年時代はウィーン不良少年合唱団といわれるくらい、キーが
高くカラオケで歌ってましたが、いまは低音の魅力です。

日本では、師走12月の年末にベートーヴエンの交響曲第九ニ
短調をドイッ語で合唱しますが、この「歓喜の歌」を歌ってみたく
合唱団に入りたいと願っています。
日本で最初に「第九」が演奏されたのは、徳島県鳴門市にあっ
たドイツ兵の捕虜の収容所であるとの事です。
 ついでに、「第九」歓喜の歌Ode an die Freudeの歌詞は
O Freunde,nicht diese Tone!
Sondern laβt uns angenehmere
Anstimmen und freudenvollere
Freude! Freude!
 

令和2年3月1日
小関勝紀
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