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森を育てる

2019年07月31日 13:16

先月のブログで「森に入って木を見ず」、「木を見て森を見ず」と言ったら、
ニュースで「磯焼け」といって、磯が白くなって海藻が育たないという報道が
あった。

磯焼けとは、川から石鹼、シャンプー、洗剤等化学薬品が海に流れて磯が
白くなり海藻が育たない現象をいいます。

海を育てることは、森林を育てることです。森林から川にミネラル豊富な水が
海に流れ込まないと、海藻、牡蠣、貝類と育たないと同時、海藻が育たないと
魚が海藻に産卵出来ないので、魚も育たないという、負の連鎖を招くこととなっ
ている。

また、近年の土砂崩れ、洪水は森林山に木が生えていなく根が張っていない
からだという説もある。

クライアントの海苔の卸売業の会社がありますが、今年は海苔が不作で例年の
半分の収穫とのこと。海苔は、ほとんどが養殖ですが、海水が汚れているから・
海水温度が高いから不漁なのかは不明ですが。
また海苔は、新種改良もして、色・海水温度の適正を研究しているとのこと。

海藻の昆布、ワカメ、海苔も養殖する時代です。

昆布の養殖は、新しい岩・石に根をつけるので、新しい石を海底にばら撒くか、
発破をかけて岩を粉砕するかで増殖を計っています。

戦後まもなく迄は日高昆布のブランドで、出荷していたので、「ウニ」は昆布を
食べて噛んだ跡が星★の形が残るので、日高昆布のブランドに傷がつくとの
ことで、駆除のため採っては食べないで捨てていた子供時代がありました。

私は子供時代に「ウニ」は、海で潜って採ってそのまま海水で食べていました。
食べた量は、バケツ何杯かは、測れないくらい食べました。
「ウニ」でも、刺の短い茶色のバフンウニは昆布を食べているから美味しいの
で食べるのですが、都会の寿司屋さんにある刺の長い黒い「ムラサキウニ」は
不味くないので食べませんでした。

NHKのプロジェクトエックスという番組で「襟裳岬」の植林事業を成し遂げて、
海が蘇ったドキュメンタリー番組がありましたが、砂塵が舞い上がり海に堆積
され、昆布・海藻が育たなく、砂塵の舞い上がりを防ぐため植林をしたという
ものでした。

モンゴルでの植林にだいぶ以前に、「砂漠に緑」をということで、ボランティア
活動で参加したことがあります。
石だらけの砂漠にポプラ・赤松の木を植林する事業でしたが、活着といって
根が着くと雑草が生え、砂漠化を防ぐというものでした。

小学生の授業の一貫として、植林という作業がありましたが、私は漆(うるし)に
被(かぶ)れて大変でした。
野球用バットは、アオダモという木を使いますが、50年かかるとの事で、資源
確保のため今から植林をしています。
天皇陛下も、みどりの日とか、地方に行ったとき、記念として植樹をします。

一方、現在海洋に流失するプラスチックごみの汚染も地球規模での環境汚染が
懸念され問題となっています。

紙は、パルプという木が原料ですが、木の「杉」は、酒、味噌、醤油の製造の
樽として、「桐」は、湿気を取ってくれるので箪笥として、「松」は、灯かりの松明
(たいまつ)として、「柳」は、根が横に張り土手を丈夫にしてくれ、「榊」は神道の
捧としてそれぞれの用途があり、「木」はありがたいものです。

森林の木の葉は、酸素を供給してくれます。森林の木々は川に水を延々と
たたえてくれます。

海も、山も、川も自然破壊すると、人類は必ずしっぺ返しをうけます。

皆さんの好きな木は、植木等の歌に「金のなる木があるじゃない」という歌詞
にある「金のなる木」でしょうが、「金のなる木」という植物がある事をご存知ですか。

令和1年7月31日
                                            小関勝紀
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