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森は海の恋人

2015年12月28日 17:17

 明けまして、お目出とうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

 鰊(にしん)、鰰(はたはた)が乱獲により、漁獲量が減少して漁師は困惑しているという、ニュースを聞いたが、
今は禁漁等により、漁獲量は復活しているようです。

 海流の変化、海水温の上昇で鮭(しゃけ)の定置網に鰤(ぶり)・翻車魚(まんぼう)が獲れたり、
鰯(いわし)・秋刀魚(さんま)が獲れなかったり、漁獲魚の変化もあるようです。
 
 心配の多い日本の海です。そして地球温暖化により、海水が上昇して、私の子供の頃遊んだ砂浜も浸食がすごいものです。
ザトウクジラは、繁殖のために小笠原・沖縄に海流するが、この頃は八丈島で繁殖するとのこと。

 クジラの増加により、飽和状態・海流変化により、八丈島に来るようになったのかは不明のようです。
鯨の増加は、鰯等の魚を餌として大量に食べることも、魚の資源不足に繋がっているような気がします。

 磯焼けといって、岩が白くなり、海藻が着かず魚が産卵できないことも、原因にあるようです。
特に鰰は、ホンダワラという、海藻に産卵するが、磯焼けにより、ホンダワラが生息していないので、産卵できないとのこと。
因みに、鰰は私の一番好きな魚です。

 磯焼けの防止には、川にシャプー等の洗剤を流さない、森を守って豊富な養分の水を川に送り、
海藻を育てることを努力しなければならない。

 先日、様似の知人から、写真・手紙をいただいた中に『「森は海の恋人」というけど、
針葉樹ばかりの山では、果たして恋人といえるのかと思います」』とあったが、同感で海を豊かにするためには、
先ず森を大事にしなければならない。

 植林でミズナラを植えている地方は多くなった。若芽、昆布等海藻を生育しなければ海は生き返らない。
北海道では、戦前までは、ウニは昆布を食べるので、昆布の害となるとして獲って捨てていたものなのです。
戦後食べるようになったと、聞きます。
 「海は広いな大きいな」ではなく「雲丹(うに)は上手いな、食べたいな」である。

 今年も、海の荒波でなく、凪で穏やかな一年でありますように、ご祈念いたします。

 平成27年12月31日
  小関勝紀
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