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卵の殻を破る。啐啄同時(そつたくどうじ)

2013年09月30日 20:43

 2020年東京オリンピック開催がきまりましたが、
前回開催の昭和39年(1964年)の時代背景が紹介されます。

 その中に「金のたまご」として、地方出身の中学卒業生が集団就職で機関車に乗り、
上野駅に到着するシーンがよく出ます。歌では、井沢八郎の「ああ、上野駅」、
新川二郎の「東京の灯よいつまでも」と田舎から東京に憧れをもたせて、
働き手として人手を募集して上京しました。

 この人たちの集まりの会の組織では「若い根っこの会」と地方出身者が集まり親睦を図っていた。
昭和39年の東京オリンピックは、この若い働き手がいたから、
オリンピック施設も、新幹線も、東京タワーも、高速道路等が出来、
日本の重工業の高度経済成長をささえたのです。

 ビートルズの「マイボニー」、舟木一夫の「高校三年生」がデビューした年でもあります。
税理士会上野支部では、上野精養軒で行う、毎年開催する定期総会で最後に舞台にあがり、
この「ああ上野駅」を出席全員の会員が歌います。

 上野駅には、この「ああ上野駅」の歌詩があります。
また、上野駅に到着したホームが、今年で廃線になるとのことで、なごりを惜しんで、
金のたまご達がこのホームに集まっている様子がニュースになりました。

 今回のタイトルはオリンピックの「金メダル」と「金のたまご」が交錯したもので、
このタイトルとなりました。
啐啄同時とは、雛が孵化して卵の中から殻を破って出てくるとき、
親鳥がこの殻を外から破ってやる様をいいます。このタイミングを間違うと雛は生きられません。

 卵はオーバルの楕円形ですか、グローバルの意味のまん丸より、
楕円形が割れにくいとのことなので、卵はオーバルの形をしているとのことです。
この東京オリンピックが、啐啄同時のごとく、内から外から、
アベノミクスの殻を破るタイミングになることを切望するものです。

「金のたまご」も「金メダリスト」も何事も、
内から外から殻を破るタイミングがあったから世の中で活躍しているのです。

 孵化するとは、生き物が卵の内部で生長し、その内部から出ることですが、
会社の研究機関では、孵化する英語からインキュベション部門とか、
テレビ番組のタイトルが「トレンドたまご」とかで、なにがでてくるか、期待がこめられている。

 私にとって、このごろは、孵化(ふか)より、老化(ふけ)ばかりが先行しております。

平成25年9月30日
 小関勝紀
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