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帰巣本能

2012年10月01日 16:23

毎年九月に、北海道・様似町、えりも町の顧問先の決算のため、北海道に行きます。

この九月は、鮭の定置網漁で、網元、仲卸、加工と地元は忙しい時期でもあります。
鮭は、自分が孵化して、育った川に四年後産卵のため帰巣本能で、
川に溯上して帰ってくるところを、定置網漁で漁をするのです。

柳葉魚(ししゃも)も、産卵のため、海から川に溯上します。
どうして、自分の生まれた、その川がわかるのか、不思議です。川の匂いとのこと。
鰻は逆で、八月から九月に川を下って一年をかけて
マリアナ海溝まで帰巣し、産卵するのです。
そして、川に溯上します。燕も毎年同じ家の巣に帰るから、すごい帰巣本能です。

鮭は、ここ数年不漁が続いていますが、海流が寒流とならず、暖流のためとのことです。
暖流の魚である、鰤(ぶり)、マンボウが定置網にかかるとのことです。
鮭が不漁ですとヒグマも痩せ細っているとのこと。

魚、渡り鳥には、国境がありませんので、自由に回流して帰巣本能で戻ってきます。
現在、北方領土での、鮭は一切漁ができませんので、
日本の川で孵化して、日本の川に溯上しなければ、鮭は食することが出来ません。
領土問題は、北方領土、尖閣列島、竹島というのは、
地下資源ばかりでなく、二百海里から漁業にも、大変重要なのです。

私は、伝書鳩のように、毎日帰巣本能から、家に帰っています。


平成24年9月30日
小関勝紀
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